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中谷の現状分析に呆れる・・・

 
 昨日中断しましたが、日曜日の日記の続きです。
 日大通信の市販テキストも販売している丸沼書店ですが、4月だけは毎年日曜営業しているようです(店員さんに確認している訳ではありません)。
 そこで新発売された中谷巌『入門マクロ経済学〔第5版〕』日本評論社、2007があったので読んでみました。中谷氏の評価第4版の書評は以前書きましたが、第5版の小泉政権の評価などの現代分析のひどさに正直呆れました。日銀の量的緩和など非伝統的金融政策は中級レベルか金融論の入門書で行うべきで、マクロ経済学入門の範囲を超えていると思います。私と同様の考えなら分量が多くなるので小泉政権の評価をあえて書かないとか、経済学者の通説であるリフレ派の主張を書いてお茶を濁すなどの方法があると思いますが、それをしないのが中谷氏です(笑)。

構造改革を主たる政策に掲げた小泉内閣の経済政策のスタンスをみた企業経営者は「もう景気が悪いからといって政府が容易に公共事業を増やしたり減税してくれるなんてことは期待できない。自力更生しかない」と考えるようになり、本気で自社の改革に乗り出したと考えられるからです。その結果、企業の体質が劇的に改善され、それが景気回復の原動力になったと考えられます。(P275)

 バルブ崩壊以降から小泉政権直前までの経営者が怠けていただけで不況が続いたとは、呆れた解釈と評する他ないです。政府が中小企業救済をしてくれないというのは、97年頃の「貸し渋り」問題で経験済です。その一方、小泉政権でも「潰すのは大きすぎる」と理由のもと今年解散した産業再生機構による大企業救済が行われていました。
 「なかなか不良債権が処理しない」と批判された金融機関でさえ1997年にはバブル崩壊による不良債権処理はほぼ完了しています。小泉政権で問題となっていた不良債権はデフレの影響や橋本政権時の金融不安によるものなどです(中谷氏はその説は採っていません)。
 小泉政権でここまで景気回復したのは、海外の好景気によるものと福井総裁の積極的な金融政策によるものと解釈するのが経済学者の常識的判断だと思います。それができない中谷氏は学者としての分析能力と学者の良識の両方が欠けていると言わざるをえません。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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