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山田昌弘『希望格差社会』を読み終える

 
 以前書いた日記の続きです。感想としては、良くも悪くも私の予想通りでした。
 良い点は、出版されて2年近くなるが現状分析は私が知る限りまったく間違っていないことです。現状分析に関する点は、すごく勉強になりました。
 悪い点は、分析後の対策です。進学から就職までのパイプラインの漏れが多い、大企業に就職してもリストラのリスクがある、年金生活も安心できない、等の希望が失われる多くの要因は不況の持続という経済問題であるのもかかわらず、著者は正面から経済問題と断言しないことだ。この本が出版された後、量的緩和による金融政策の成果で不況はやわらぎ、新卒の就職活動は良好だと聞く。少しでも不況が解消されれば、著者の主張するパイプラインの漏れはある程度改善されるのだ。無論、不況がなくなれば著者が主張する問題がなくなる訳はないのだが、何もしないよりはずっとましだ。
 著者は最後にロバート・ライシュが成人したら6万ドルのを国から支給するという提案に対して、「ここまでインパクトがある対策を早急に打ち出すくらいの社会的決意は、日本社会の不安さは、深刻度を増すに違いない」(P246)と本書を終えているが、呆れるしかない。決意表明だけでは、ほとんど意味はなさないし、6万ドル相当の支給を若者や支援団体に支給しても、ろくな使われ方はしないだろう。
 だが、著者に「日本の経済政策にどうやって期待しろというのか」と反論されれば私は黙ってしまうしかない。また、社会学者が経済学者と同じ主張すると他の社会学者から「お前は経済学者か」とつっこまれると困るからあえて書かないという事情もあるかも知れないが・・・。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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