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高橋教授の皮肉の効いた素晴らしい日銀批判

 
 高橋教授が寄稿された「日銀ゼロ金利の“まやかし”「表現多彩も内容は陳腐」」を読んだが、皮肉たっぷりに書かれており、非常に勉強になる。まずは、この指摘だ。
 「実質ゼロ金利」との表現は、政策決定会合の公表文書に記されているが、役所文書の読み方の一般論としてこうした表現があるときはよくよく注意した方がいい。
 役所文書の読み方として、本文の中の「等」「程度」など一般的には些細(ささい)な表現や、本文よりも注釈や別添に重要なことがしばしば書かれている。マスコミが大ざっぱに本文しか読まないことを官僚(含む日銀官僚)はよく知っているのだ。

 一般人なら騙されるけど、元財務官僚を誤魔化すのは不可能です。やり口一番知っているのだから。今回の実質ゼロ金利の報道に関しても、
 まず、本文では、誘導金利が「0・1%前後」から「0~0・1%程度」に変更されている。役所文書で「前後」や「程度」という場合、5割くらいの許容度がある。つまり、今回の決定では、従来の「0・05%~0・15%」が「0~0・15%」へと変更されたくらいの話だ。これを「実質ゼロ金利」と言い切ってしまうのはややミスリーディングであろう。
 ちなみに、5日の公表文書の脚注2では、「補完当座預金制度の適用金利、固定金利方式・共通担保資金供給オペレーションの貸付金利および成長基盤強化を支援するために資金供給の貸付利率は、引き続き、0・1%である」と書かれている。
 こうした主要なところを0・1%としているのであるから、実質ゼロではなく、「0・1%が基本だがゼロもありえる」くらいの話だろう。

と評している。読めば読むほど日銀の嘘つきに対して腹が立つ文章だ。まあ、日銀にはさんざん裏切られてきたので、私も日銀の公式見解など全然信用してないが(笑)。さらに35兆円の金融緩和についても、
 35兆円規模の「資産買い入れ等の基金」の創設は、金利の上げ下げではなく、おカネの量的な指標に目標を定める「量的緩和政策」といえばいいものを、それを言いにくいので別の表現になったものだろう。名称はともかく量的緩和と事実上同じなので一定の評価ができる。
 しかし、別添2をみると、「買入資産については、買入れの開始から1年後を目途に…」と書かれている。また、35兆円という数字に目が行くが、実際の増加分を見ると15兆円であり、想定の範囲内だった。
 資産買い入れの規模は5兆円と少ないうえに、そのペースも悠長で、果たして効果が出るのだろうか。戦力の逐次投入の典型的なパターンである。

 しかし日銀には旧日本軍が使っていた言葉が本当に似合う。だって嘘のつき方が大本営発表と大差ないもん(爆)。大本営は、戦場からのインチキ報告に惑わされていて正確な情報をつかめなかったらしいが、現在の日銀はそうではない。こんな日銀一刻も早く破壊されてもらいたいもんだ。
 高橋教授は、最後に
 今回の内容はかなり陳腐であるが、その表現は多彩で予想外だった。表現に反応する株式市場はにぎわっているが、為替市場では逆に円高に振れるなどそれほど反応していないことが、市場が今回の金融緩和をシビアにみている証拠ではないか。
 と結論づけている。

 あまりにも良い文章が多かったので、引用ばかりになってしまった。日銀の実態を知るために高橋教授の文章がもっと多くの人に読まれるように願わずにいられない。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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