経済学の本らしくない所が成功している

 
 昨日は、木村剛氏のトンデモ経済論を批判した訳ですが、トンデモを見破るためには経済学や経済の知識が必要です。ということで本題に強引に結びつける(笑)。

 書評として相当遅れているが(苦笑)、飯田泰之『世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ!』を読み終えました。

 著者よりも推薦者の勝間女史の写真が大きかったり、著者とベア君とブル君の三者で語る形式にしたり、ベア君とブル君がかわいいイラストで描かれているなど、経済学入門書らしさをあえて無視しているが、それが成功している。
 中心的な概念として一般的な経済学で使う効用ではなく、経済学を知らない人手も理解しやすい損得(便益と費用の比較)で説明しているところがいい。

 こういった本は他にもあるが、内容が駄目な本が多い。だが、本書は比較優位説、生産者余剰や消費者余剰、デフレやインフレ、財政政策、金融政策、サブプライムローン問題まで説明されており、経済理論・経済政策など必要なモノが一通りあり内容に手抜きはない。
 さらに経済学と経営学の区別や、ミクロ経済学とマクロ経済学の区別でオープンシステムとクローズシステムを扱うものであることがしっかり説明されている。これらは経済学の概念を理解するのに重要だが、経済学入門書でこのような事が書かれた本を初めて読んだ。個人的には評価が高い。

 唯一残念なのが、著者のブログにあるように誤植・校正ミスが多すぎることだ。特に初刷は、ブログの記事のコメント欄を含めてしっかり訂正して欲しい。2刷以降も著者ブログの記事をもとにチェックした方が無難だろう。ちなみに私が持っているのは初刷なので2刷以降どの程度修正されているか知りません。

 日本の大学で教えられている経済学の参考書としては使いにくいが、「とりあえず経済学ってどんな学問なのか」を知りたい方にはお勧めの本である評価は揺るがない。

 飯田先生、次の著作も期待しております。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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