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選挙前なんで不破哲三氏の著作を読んでみた(3)

 
 懲りずに前々回前回の続きです。

 第3章「未来社会の開拓・マルクス」に対する感想です。最初に社会主義に関する利点(私には理想論に近い)がいろいろ書いているが矛盾した部分がある。例えば「生産者が主人公」と「計画経済」は事実上には両立できない。なぜなら「計画経済を導入すれば、労働者は自由に商品を生産をする自由が失われ国営企業・協同組合の企業形態を問わず経営の自律は失われる。実質上、企業が労働者主体から離れ、国(と限定する必要はないが)から指示された計画経済のノルマ達成機関とならざるをえない」のである。現実の社会主義国における国営企業はノルマ達成機関そのものであった。このように経営の自律を失った国営企業は資本主義(だと民業圧迫など資本主義独自の制約が生まれる)・社会主義問わずに効率がきわめて悪い。国から規定されたノルマをこなすだけ良いのでそれ以上労働者が向上するインセンティブがなく、国によって保護され潰れないから解雇される心配はない。国営・公営企業が国全体をしめる社会主義の経済成長が停滞するのは必然である。社会主義国はより働くよう様々な思想教育を行ってきたが、現実の状況に敗北していったのである。

 また計画経済では、日々変化する需要の変化に対応する能力は市場経済よりはるかに劣る。日々の需要の変化に対応しようとすると常に計画変更を余儀なくされ結局計画が完成できないのである。
計画経済の資源配分の非効率さと国営・公営企業の生産・サービス供給の非効率さが加わり、以前にも書いたがどの社会主義国でも深刻な品不足に陥った。

 さらに書けば、社会主義国に一党独裁が必然になると私は考えている。なぜなら長期間になると、私益を容認する政党に私益を抑制する社会主義・共産主義政党が勝ち続けるとは考えられない。こうして事実上議会は最高指導者の政策を承認する場、選挙は与党候補以外立候補不可能となり、社会主義国において民主主義による政治は崩壊する。長期間権力を握れば、権力者の腐敗は避けられない。こうなると社会主義に限らず権力者の私財追求や国民生活に役に立たない軍事・権力誇示の建造物造成などに動く。
 本書では「レーニンが良かったがスターリンが悪かったから旧ソ連が崩壊した」といった書き方になっているが、そんなことはない。すべての社会主義計画経済が失敗した以上、システムの失敗と考える方が自然である。「レーニンが良かった」は社会主義が悪かったとう批判の責任逃れと言われても仕方がないだろう。

 長くなったので、まだ続く
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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