FC2ブログ
 
 
 
 
 

選挙前なんで不破哲三氏の著作を読んでみた(1)

 
 以前から日本共産党のマルクス評価や資本主義に対する認識が気になって不破哲三『マルクスは生きている』平凡社新書、2009を読んでみた。選挙前ということもある。

 最初にお断りしておくが、私は市場原理主義ではない。むしろクルーグマン教授がチャーチルをもじった「資本主義は人類の知る最低のシステムだが、これまで実験されたシステムの中では最高である(『グローバル経済を動かす愚かな人々』、P18)という言葉を全面的に支持する人間である。
 それでも、全体的な評価は「読み進めるほど内容がひどくなってくる」という感想だ。

 最初は第1章「唯物論の思想家・マルクス」である。21世紀に生きる私からすれば「人間は物質で成り立っている」というのは受け入れられる話(創造論者など現在でも受け入れない人も多い)だが、マルクスの生きた当時には相当進歩的だったことが想像できる。経済とは直接関係ない話なので、これで終わり(笑)。

 問題は第2章「資本主義の病理学者・マルクス」からである。その土台である労働価値説・搾取論に矛盾が多くて私は信じる気にはならないのだ。労働から価値が生じると主張しても、労働の結果とされる商品の価格が需要と供給に影響され、賃金も未熟練労働者ほど労働市場に左右される。この点を考えても労働価値説は不完全な主張だが、「商品価格-不変資本(材料費など)-可変資本(労務費){(注)これらはすべて市場からの影響を受けている}=余剰価値すなわち「資本家が労働者から搾取した価値」だ」と言われても説得力がないと私は考えるしかない。
 別な視点から書けば、労働価値説では労働者と資本家のリスクとリターンの差を無視している。労働者は原則的に働けば賃金を受け取れるが、資本家は商品が売れて儲かるかどうか分からないというリスクの高い状況にある。ローリスク・ハイリターンというのはないわけではないが、長続きするはずがないし、多くの場合詐欺だ(笑)。このようにリスクが高ければリターンが高くなるのは当たり前。ハイリスクで賃金と同程度のリターンならば、誰も商売をやりません(笑)。となれば、労働者は働く場所がなくなってしまう。「だから事業はすべて国営になって社会主義になる」という論理もあるとは思うが、国営企業の効率があまりにも悪すぎるという違う問題が出てくる(これは後日書きたいと思います)。
 最近、労働者の環境がどんどんひどくなっているのは間違いない。それでも今日の労働問題と労働価値説や搾取論と結びつけるのは強引という他ないだろう。

(まだまだ書き足りないので、続きは後日書きます) 
スポンサーサイト





 
 
 
 
 
 
プロフィール
 

百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
天気予報
 
 
 
 
 
 
 
コスプレ時計コスタイム
 
 
 
 
 
 
 
カレンダー(月別)
 
10 ≪│2019/11│≫ 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
過去ログ v Co リバース
 

Plug-in byまる。hi

 
 
 
 
 
 
CATEGORY+PC
 
 
 
 
 
 
 
リンク Twitter関連
 
 
 
 
 
 
 
リンク 経済関係
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブログ検索
 
 
 
 
 
 
 
当ブログのバナー