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東谷暁のエコノミスト格付け方法と結果に嗤う(2)

 
 前回では、格付けの方法やその結果が不適切であったことを指摘したが、「東谷氏の経済認識がかなり不公平である」と言わざるを得ない。

 不当に評価が低いのは、リフレ派である。例えば「インフレターゲット論者」(P201)という発言があるが、そのような言葉を聞いた記憶がない(笑)。リフレ派はあくまでも「インフレにする事が目的」であり、インフレターゲットという手段の1つを目的化することはないのである。逆に財政政策重視派の方が、景気回復が本来の目的であるのにもかかわらず、(特に非伝統的な)金融政策を否定し、財政政策という手段に拘束されている。世界不況後、クルーグマン教授が財政政策の転換を批判しているが、それはリフレ派の主張を理解していないように私は思う。

 その一方、財政政策派などは不当に評価が高いと感じられる。以前にも書いたが、リチャード・クー氏は『「陰」と「陽」の経済学』(2006年)でバランスシート不況が解消したと書いているが、解消した具体的な理由が書かれていない。その理由は、外需の拡大や福井日銀による金融緩和(結局それも幻だったようだが)によるデフレ期待の減少という景気回復や不良債権減少理由をクー氏の主張ではまったく説明できないからであろう。これは、不良債権処理最優先派の小林慶一郎氏も同様であった。

 このように、しばしば自分の誤りを認めているクルーグマン教授の評価が低くなる。その一方間違っていることが証明されたのに自分の過ちを認めないクー氏らの評価が高まってしまう。このような東谷氏の評価や判断基準には首をかしげざるを得ない。

 このエコノミストの格付けは、私のようなある程度経済評論知る人間にはいいお笑いネタを提供してくれた。だが経済評論を全然知らない人にとっては格付けの不適切さによって無用な混乱させてしまうだろう。いずれにしろ、著者の意図は完全に失敗したと思われる。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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