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派遣切り問題になぜ根本的な解決を主張されないのか

 
 派遣切り問題に関して、「なぜか景気回復という根本的な解決法がなかなか主張されないのか」という話を飯田先生田中先生がブログに書いているので便乗して私なりに考えてみます。

 1つにその理由は多くの人がマクロ的視点がないからだと考えます。我々が普段生活している個人や企業レベルでの発想しかなく、クルーグマン教授が言うように「国は閉鎖的なクローズド・システム」(詳しくは以下の文章を参照してください。「国の経済はと企業とどう違うか」『資本主義経済の幻想』北村行紳訳、ダイヤモンド社、1998)という発想がないのでしょう。個人にとってはいろいろな企業に求人できるし、他の候補者との競争に勝てばいいのだが、「一国全体から見れば椅子取りゲームのように、限られた雇用という椅子を椅子以上の人々が奪い合っている」といった事実になかなか気がつかないだと思います。マクロ経済視点がない経済学者がいた(いる?)ので仕方がないでしょう。

 もう1つは、「政府が景気をある程度コントロールできない」と考えているからでしょう。多くの日本人は財政政策や金融政策はほとんど効果がないと考えている。非正規労働者の増加は構造改革の負の遺産だと思われているので、「構造改革なくして景気回復無し」という小泉総理の名言(経済学をまともに理解している人からすると迷言)ということも使えない。加えて、アメリカであれだけマクロ経済政策を行ってもなかなか回復しないのだから、「政府が景気をコントロールできない」と考えても当然だろう。

 経済システム全体では構造改革という訳が分からない「根本的な解決策」を追求するのに、なぜか派遣切りに関しては確実な景気回復という根本的な解決法がなかなか出ない。日本の世論は「ワークシェアリング」などの対症療法好きになったのだろうか?(苦笑)

 (補足 2009/02/04)
 今回の主張は雇用維持に関する対症療法が根本的解決にならないことを意味するだけで、対症療法を否定する意味はありません。それに経済成長さえすればすべてが回復するという楽観的な見方もしません。「~すればすべて解消する」といった主張をするのは、リフレ派ではなく構造改革主義者です(笑)。

 非正規労働問題を特集した『週刊 東洋経済』と『週刊ダイヤモンド』の今週号を購入したので、この記事を書き終えた後、じっくり読んでみます。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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