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「VOICE」 2008年10月号(2) ツッコミどころが多すぎる野口悠紀雄氏 その2

 
 前回書ききれなかったので、若干の疑問点を補足として書きます。

 1つは、「輸出増は、日本の輸出産業の真の競争力増強によって実現したものではなく、円安政策によって日本の輸出産業の価格競争力が実力以上に高まったことによる」(P45)点についてです。円安政策とは、一体何だろうか?本論で詳しく書いてないが、財務省の為替介入の効果はさほど持続しないので、円安時に持続的に行ったという意味だろうか。一般的な解釈だと、円安は金融緩和の結果となる。だが、野口氏は「金融緩和を継続しても何の効果もないのは明らか」(P48)という立場なので、「円安政策の成功=金融政策の効果あり」という論理矛盾が出てしまう。金融緩和によって市中に流通している円が増えているのに円の価値が下がり円安にならないと金融政策無効論の主張が私には全く分かりません。
 さらに「90年代以降の日米についていえば、アメリカの物価上昇率がほぼ年率3%程度、日本がゼロであった。したがって、ドルが円に対して毎年3%ずつ減価する必要があった」(P45)とあるが、これが円高に結びつくとしたらキリがなくなってしまう。この影響を打ち消すには日本も毎年3%物価上昇をする必要があるが、これは野口氏が嫌いな「インフレ・ターゲットの導入が必要」という結論になってしまう。

 あと日本企業の99%以上は非上場企業なんだが、「海外からの企業買収によって日本企業の経営が基本から変わらないかぎり、不可能なことだろう。」(P47)と言われても「どうやって外資が非上場企業の株式買うの?」という重大な疑問が出てしまう。大手企業の企業業績が回復しても日本経済全体が回復する訳がないのは、今までの景気拡大で経験済である。

 最後に原材料高によって日本はインフレになると野口氏は信じている。原材料はあくまでも相対価格の変化なので、一般価格である物価の影響は短期的な影響で終わることは間違いない。通貨供給量も給料が増えないのに、全体的な財の価格が何年も上昇するはずがないのだが・・・。野口氏は短期か長期かは言ってないので、これは批判にはなりませんが。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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