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近年資本主義がうまくいかないのは分かっているが・・・。

 
 新聞を見ていたら『週間朝日』2008年4月4日特大号に「日本共産党 志位和夫共産党委員長 資本主義を叱る」という興味深い記事があったので購入してみました。千葉県は志位氏の地元(衆議院 中選挙区時代の千葉1区→比例南関東ブロック)でもある。
 日雇い派遣禁止など最近の新自由主義の批判など個人的に共感する主張も多い(でも禁止されて一番困るのは職が奪われる日雇い派遣労働者自身なんだが)。
 しかしこの志位氏のインタビューや日本共産党の経済政策には多くの疑問がある。

 まずはマイルドなインフレさえも反対していることだ(適切な文章が見つからなかったので古いものです。参考程度にお考え下さい)。「庶民の生活が苦しくなる」という理由らしい。だが消費者物価指数の上方バイアスがある限り、マイルドのインフレを目標に金融政策を行うのが通常の金融政策である。それとも現状のマイルドなデフレが続く方が良いというのだろうか?
 そして「近年の資本主義がダメなら、どうような経済体制が望ましいのか」という非常に難しい問題がある。志位氏は「旧ソ連は生産手段の国有化はあったが、生産者は生産の管理・運営から排除され、抑圧された。旧ソ連は社会主義の国では無かったのです」(P21:ゴシック体原文)。実質を考えると志位氏の意見は正しいと思う。しかし「労働者達が直接生産の管理・運営をすれば経済がうまくいくか」という点で考えれば、相当疑問だ。松本厚治『企業主義の興隆』で書かれた範囲でしか知らないが、労働者達が直接企業を支配していた旧ユーゴスラビアの「労働者の自主管理制度」は失敗したと聞く。権限があまりにも分散されすぎて、実行には各部門の根回しが日本以上に必要で経営の効率化が失われたり、経営がうまく行かなくても労働者達は誰も損をしないので、責任ある経営が行うインセンティブがないからだ。
 この記事で最後に「大きく見れば、日本でも世界でも資本主義は行き詰まっている。そこに共産主義の未来があるのです。」(P22:ゴシック体原文)と結論づける。「資本主義が行き詰まる」というメッセージはマルクス経済学者や共産主義者の昔からまったく変わらないメッセージですね。「資本主義が行き詰まるならば、どのような経済体制ならいいのか」を答えられなければ、「単なる理想主義者」という批判は避けられません。また共産党が批判する新自由主義者のように「制度が悪ければ壊せばいい。そうすればいずれ上手くいく」と言う訳にいかないところが難しいところです。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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