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野口旭編『経済政策形成の研究』を読み終える(2)

 
 野口旭編『経済政策形成の研究』の論文の中で評価できなのが、第7章「「経済学的発想」と「反経済学的発想」の政策論」(松尾匡)です。経済論を「経済学的発想・市場肯定派(新古典派)」「経済学的発想・市場否定派(マルクス派)」「非経済学発想・市場肯定派(構造改革主義者)」「非経済学発想・市場否定派(多くの左派経済論者)」に区分している。著者は、マルクス経済学者だから、区分によると「経済学的発想・市場否定派」だが著者が「経済学発想」を持っているかどうか疑わしい。
 例えば「20世紀末期になって以降、ME化、IT革命、グローバル化といった条件によって、近年のジャーナリズムに「大競争(メガコンペンション)」と呼ばれている状況になっていた。」(P298:原文は括弧内ルビ使用)という一文である。グローバル化すれば、競争相手も増えるがお客も増える。お客の増加と競争相手の増加を比較しなければ「大競争時代になる」と主張しても良いが、何も分析せずに大競争時代になるという著者の主張は、「国と国とが競争する」という非経済学論者のレスター・C・サローの主張とどこが違うのだろうか?

 共著者なのに田中先生が何故松尾氏を批判しているのか分からなかったが、実際に読んでみて納得しました(田中先生は同書で俗流経済論を批判しているのでなおさらですね)。反経済学発想が蔓延している現状では、経済学発想を持ち続けることは難しい。でも松尾氏は、経済学のプロ(大学教授)ですから、批判されても仕方ないかと。
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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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