既存の金融機関を批判してきた人間の情けない退任理由

 
 日本振興銀行会長だった木村剛氏が取締役を解任されたという(記事)。そして会長職も辞任するようだ。

 木村剛といえば、不良債権問題のプロとして竹中平蔵に重用された時期があった。さらに『キャピタル・フライト 円が日本を見棄てる』(2001年)がベストセラーになったことがある。だが、現在になってもキャピタル・フライト(資本逃避)の兆候がまったくなかったことを考えれば、完全なトンデモ本である。不良債権問題に関しても、結局強引な不良債権処理要求は見送られ、景気の回復によって不良債権処理は解消した。木村氏はリフレ派の経済学者をさんざんバカにしたが、正しかったのは経済学者だったのである。と書くまでもなく、経済学をある程度分かれば、木村氏の論理は無茶苦茶なのは一目瞭然だが(笑)。

 木村氏はその後日本振興銀行を設立。だが設立直後からトラブル続きと行って過言ではなかった。特に最初の決算はひどいの一言につきる。木村氏は日本振興銀行の設立前に既存の銀行を散々批判していた。でも「債権の自己査定の不備などによる経営管理に問題があったほか、2010年3月期決算(単体)で純損益が50億円前後の赤字に転落する見通しとなり、事実上の引責辞任とみられる。」(記事)とあるように銀行経営者として失格の烙印を押されたといって過言ではなかろう。赤字はこの不景気で中小企業中心の業務を行うのでまだ同情できるが、経営管理の責任は問題外だ。なぜなら木村氏自身が経営者の社会的責任を主張していたからである。

 「小泉政権の不良債権認識やキャピタル・フライトなと自分の失敗を認めない木村氏が何故辞めたのか」と思ったが、取締役解任されたと聞いて納得しました。個人的には日本振興銀行に関する認識は一段落した。今後この銀行はどうなるのであろうか・・・。

(追記 2010/05/18)
 木村氏の退任に関して、会見した西野達也日本振興銀行社長は「10日の取締役会で、木村氏退任を求める意見が出て、これを受け入れる形で退任した
」というのが公式発表らしい(記事)。すでに報道されているにもかかわらず、この追記公開時点で公式ブログ「週刊!木村剛」で自らの退任に関して何ら書かれていないところが、自分の都合の悪いことは認めない木村氏らしい(笑)。

(追記 2010/6/3)
木村剛氏は5月31日付けのブログで「日本振興銀行の一部業務停止命令になった事によりブログの更新を一時停止」している。ようやく責任を認めたか。これ以上恥をかくこをになるから、本人の為にも論壇から去った方が良い。トンデモ論に騙される人も減るし。

 亀井金融担当大臣は、日本振興銀行の業務運営を問題視し行政処分も検討しているという(記事)。金融庁の監査の結果100億円の引き当て不足を指摘されれば処分も仕方ないだろう。これで銀行の再建はさらに苦しくなさそうだ。

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