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文藝春秋1月号 浜 矩子×荻原博子「ユニクロ型デフレ」で日本は沈む」で爆笑する

 
 新聞広告でこの対談を知りました。トンデモだと承知で購入しましたが、期待を裏切らない爆笑ものでした。私はこの対談のようにデフレの深刻さを認識している1人である。だが、二人のマクロ経済無知及び思いつきから導き出される結論に爆笑せざるをえないのだ。

 その理由は浜女史のユニークな主張にある。それは「ここまでデフレが進んだのは、いわば日本がグローバル化に過剰に反応してきたからだといえると思います。適応は日本のお家芸ですからね。」(P100)
 「グローバル化に乗り遅れたから日本は不況なんだ」という愚論は数多くあろうとも、「グローバル化に日本が過剰に反応してしまったからデフレになった」という主張は珍しい。珍しい主張は、さらに続くので、引用してみよう。
 浜女史「小泉改革は規制緩和を進め、市場原理主義を進め、日本にグローバル・スタンダードを持ち込みました。その過程でおきたことがすべてデフレに直結してます。」(同頁)
 浜女史がグローバル・スタンダードの本場と考えているだろうアメリカは、金融危機までマイルドなインフレな訳でそのような主張は成立するとは思えません(笑)し、デフレになってもFRBの超金融緩和によって短期間で終結するでしょう。驚くべきことは、浜女史のトンデモ論に萩原女史が同意してしまうことだ。呆れてしまう。

 浜女史がなぜこんなトンデモ論になってしまったのか。その理由をこの1文で推測できる。
 「おカネをいくらでも刷ってばらまくことが出来るなら、管理通貨制度の下ではデフレは起こらないはずです。少なくとも、そのように考えられてきました。(中略)ところが、グローバル時代の管理通貨制度には、デフレを防ぐ効果はなかった。」(P102)
 このブログでも何度も書いているように、日本だけが何年もデフレ(消費者物価指数の上方バイアスを考慮した)が続いているのは、日銀は認めてないが事実上日銀が物価上昇率0%を目標とした金融政策を行っているからである。円高になるもデフレが進むのも欧米並それ以上の金融緩和しないからです。
 浜女史は日銀がまともな金融政策をやってないのを確認しないから、自分の理解を超える現象を「すべてグローバル化によるものだ」と理解していると考えられる。デフレに興味があるのだったら、岩田教授の『デフレの経済学』などいい本が出ているのだから、勉強しないとダメです。だから、私のような付け焼き刃の知識にすら勝てないのだ(爆)。

 この対談は、予想通り具体性のないトンデモない提言で終わる。浜女史「人間は言葉で思考するものですから、まずは「内需拡大」や「雇用対策」に変わる新しい言葉を作って新しい知恵を生み編み出していく必要があります。」(P103)
 エコノミストなのに結局経済と関係ない言葉の問題ですか・・・。例えば、構造改革を1930年代のように財界整理と言い換えばいいのでしょうか?それって自分の職業を否定しているのに等しいと私は思います(笑)。
 次に萩原女史「政府は「事業仕分け」で削減だけするだけでなくて、何とか知恵を絞って国家的な戦略を国家的な戦略を立てて、デフレを脱却するためにお金を使うべきです。」(同頁)
 高度成長期にすら成功しなかった産業政策的発想を現在に復活させるのでしょうか・・・。完全に時代遅れです(笑)。それにお金を使うじゃなくて、刷ることが重要です。こういった「知恵を出す」って言っている本人が「実はデフレ脱却に対してノープラン」であると推測してしまうのは、性格の悪い私だけでしょうか?

 茶化してこの記事書いてるけど、実際には真面目で熱の入った対談です。でも、論理の無茶苦茶さで笑わざるをえない。皮肉な話だけど・・。

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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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