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原田泰「内需主導は日本経済を救うか 「外需依存型経済」三つの誤解」を読む(2)

 
この続きですが、他にいろいろ書くネタがあったので、先延ばしになっていました。

 「日本は外需依存型経済だから海外からの影響を大きく受ける」いう主張がよくされるが、原田氏は本雑誌P113にある図2によって「輸出依存度と成長率は関係ない」とする。そして「輸出が大きいから、GDPの下落が大きいという関係は見られない」(P114)と結論づけている。そして「日本の輸出は、世界が成長するときににはあまり伸びず、世界が不況に陥ったときには大きく下落する」(同頁)のが問題であると主張している。  
 原田氏はその原因の1つを「完全に答えることはできないが」(同頁)としながらも、「日本の輸出増加とともに起きた円高が日本の輸出シェア増大を妨げたことが考えられる」(同頁)と考えている。
 当然の指摘だが、私が最も勉強になったのは、次の1文である。
 「円高になれば、輸出できるものが少なくなり、資本財しか輸出できなくなる」(P115)ことが、「世界の不況の影響を受けやすくなる」(同頁)という指摘である。
 私なりの解釈だと、円高になれば価格競争力に左右されやすい消費財の減少する。そこで、価格にはあまり左右されない工場設備機器などの資本財の輸出の割合が増える。だが、資本財は日本からの輸出先の景気に影響に消費財より影響されることになる。なぜなら設備増強や旧設備の老朽化以外に資本財は購入されないからである。すなわち輸出先の国内投資状況に大きく影響されてしまうのだ。そうなると海外の景気動向に日本の輸出産業はますます大きな影響を受けることになる。
 そして円高になれば、輸出財の価格競争力が失われ生産性の高い産業は淘汰され、サービス業を中心とした低生産性産業にシフトせざるをえない。原田氏は、「円高によって、日本は輸出拡大と生産性上昇の機会を逃したことになる」(P116)という当然の指摘がなされている。

 最後の論点は、「為替レートに経常収支の調整機能がない」というものだけど、私にとって理解済みなので「今回の備忘録としての必要なし」ということで省略です。

 この備忘録については、こんなところで終了したいと思っています。

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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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