FC2ブログ
 
 
 
 
 

賛成しかねる返済猶予制度の骨格

 
  「政府は9日、中小・零細企業などを対象とする債務の返済猶予制度の骨格を発表した」とか。返済猶予が強制ではなくなったことは評価できるが、問題点があまりにも多すぎる。新規融資が困難になる懸念や返済猶予になったことを企業の利害関係者の影響を考えれば、企業側がよほど困らなければ申請しないだろう(日経新聞の調査による中小企業の6割が制度を「評価できない」としている)。そのような企業に融資すれば、多くの企業は倒産し、結局公的資金で穴埋めされるだろう。金融機関側もそのような企業であっても債務猶予に喜んで応じるだろう。潰れるか分からない企業よりも公的資金に頼った方が確実だからだ。こうして金融機関のモラルハザートが横行することになろう。

 政府は報告義務を課してモラルハザートを防ぐつもりだろうが、そうはいかない。返済猶予を求めてくる企業の経営者自身「この企業がいつまで持つか分からない」状況にあることが多い。産業全体や個別企業の将来性を予見するのは困難(過去の産業政策も大失敗だった)だし、中小零細企業の作成する財務諸表も会計実務者の能力不足と時間のなさ(他の仕事が多すぎる)によって、残念ながらあまり信用できるものではない。実際、新銀行東京が財務分析に過度に頼った中小企業融資により失敗したばかりだ。
 なのに外部の金融機関、まして営利事業の経験がない政府が猶予を求めてくる企業を適切に審査できるとは到底思えない。結局報告義務は批判をかわす意味しか持たないだろう。

 少し考えても今回の債務猶予制度を実施するには問題が多すぎる。緊急事態とはいえ、公的資金がどんどん失われていくような制度を納税者の1人として賛成することはできない。例を見ない救済措置よりも、金融緩和などのスタンダートなマクロ経済政策の実施を期待するばかりである。

スポンサーサイト



 
 
 
 
 
 
プロフィール
 

百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
天気予報
 
 
 
 
 
 
 
コスプレ時計コスタイム
 
 
 
 
 
 
 
カレンダー(月別)
 
09 ≪│2009/10│≫ 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
過去ログ v Co リバース
 

Plug-in byまる。hi

 
 
 
 
 
 
CATEGORY+PC
 
 
 
 
 
 
 
リンク Twitter関連
 
 
 
 
 
 
 
リンク 経済関係
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブログ検索
 
 
 
 
 
 
 
当ブログのバナー