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選挙前なんで不破哲三氏の著作を読んでみた(2)

 
 前回の続きです。

 この記事で最初に書くは恐慌に関する歴史認識です。マルクスの恐慌論に関してはあまり異議がない。資本主義が矛盾した体制であり人間が愚かな存在である以上バブルや不況の発生は避けられない。それでも今回の大不況はマクロ経済政策を総動員により1930年代大恐慌のレベルに達することはないだろう。市場の房総を阻止すべく各種規制強化がなされるだろうが、本書にある資本主義の「次の社会形態に交代するには、社会を構成している多数者がその意思をもって歴史を動かす力を発揮する」(P131)段階になるとは考えられない。なぜなら、資本主義を超える経済システムがまだ見つからないからだ。対案となるべき社会主義計画経済はあまりにも非効率すぎる(この点に関しては後で書く予定)。

 次に環境問題である。私は環境問題とは「高度な社会生活を行うには不可欠な負のコストであり、体制の違いは左右されない」と考える。資本主義で解決しないと本書で主張するが、社会主義国に環境破壊がなかったといえばそんなことはない(笑)。計画経済では無駄な生産がなるとは考えにくい(過去の経験からすると深刻な物不足に陥る)。だが公害を発生した時に国が国営企業を罰するというのは責任問題上ほとんど不可能であり、国営企業に環境に優しい製品を開発するインセンティブもない。資本主義では環境問題に対応した製品を作っていかないと規制・政府の圧力や他会との競争に負けて潰れてしまうが、社会主義の国営企業が潰れること自体がないからだ。いずれにしろ本書では社会主義が環境問題を解決できるという具体的な内容はない。根拠がない以上「資本主義では解決できないが、社会主義では解消できるような印象を与える」ミスリードを行っていると批判されても仕方がないだろう。

 第2章「資本主義の病理学者・マルクス」で書きたかったことは、この位です。次は第3章「未来社会の開拓者マルクス」に関してです。

 懲りずにまだまだ続く。

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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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