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「清算主義」に関する雑文

 
 池田信夫氏が「構造改革は「清算主義か」という記事を書いているので、便乗させて頂きます。

 池田氏は「小泉政権の不良債権処理は清算主義だ」という田中秀臣氏の主張を批判している。池田氏がコメントしているように「恐慌であっても何もせずに放置する」というような1930年代の清算主義とは違う。ただ、アメリカの金融安定化法などの現在の政策が、「金融危機の回避」という目的であり、清算主義の思想はない。しかし小泉政権の不良債権処理政策は、「不良債権を処理しない駄目な銀行は潰して一時国有化してしまえ」といった「駄目な企業は潰してしまえ」という清算主義的な思想があったことは、明らかである。田中氏の「小泉政権の不良債権は清算主義だ」という発言はこのような理由だと私は理解している。
 また池田氏は田中氏と野口旭氏が小泉政権の経済政策が同じ意見だと主張しているが、私はそうは思っていない。野口旭氏は「小泉政権それ自体についていえば、その「構造改革重視」なる姿勢は、多分見かけ倒しのものであり、その実体は「尊大なる無為無策政策」というべきものであった」(野口旭『エコノミスト達の歪んだ水晶玉』2006、P12)と総括している。郵政民営化に尋常でない情熱を傾けたり、小泉政権初期の不良債権処理政策を重視していた点もあるが、全体としては、野口旭氏の主張に賛同している。

 私が面白いと思ったのが、池田氏のブログに書かれた以下のコメントに答えなかったことである。
政府と経済の付き合い方 (ochame-cool) 2008-10-06 19:23:54

「古い資本を破棄して労働移動を促進する必要」というのは、
2つの段階があると思います。
(1)古い資本を破棄する
(2)新しい資本を育成する
政府は上記の(1)(2)双方に力を入れるべきだということでしょうか?
それとも(1)(2)は市場によって自然に起こることなので、政府はその邪魔をしてはならないということでしょうか?
 リフレ派や私の意見は、もちろん「政府が邪魔をしてはならない」という立場だ。なぜなら「政府が破壊していい古い資本や育成すべき資本を適切に選択したり実行できる能力を持っているとは思えないからだ。中央集権を批判したハイエクを賞賛する池田氏も私と同じ立場でないとおかしい。だが、池田氏のブログ本文にある「異常な低金利政策をやめ、古い資本を破棄して労働移動を促進する必要がある」という文章は政府(この場合日銀)が破壊を促進されるという意味を持ち、矛盾してしまう。私が池田氏だったら答えられないコメントをわざわざ承認しません(笑)。

 そもそも日本に限らず世界中で高収益な有望な新産業がなく、ハイリスクの金融商品に手を出し失敗したのが今回の金融危機の原因だ。有望な新産業がないのに、低生産性の産業を淘汰したところで、失業率増加など良い結果が生むはずかない(悪い結果ならいくらでも予想できるけど)。
 結局、池田氏の清算主義思想はこういったことが根本的に分かってないと思われても仕方がありませんね。


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Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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