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池田信夫氏の構造改革に対する認識に呆れる

 
 池田信夫氏の『ハイエク』をまだ精読してないけど、ネタ切れなので書いてみます。と言うことで、前回約束したように細部のツッコミを書きます。

 それは日本の構造改革に関する部分だ。
 池田氏は、「銀行の経営破綻を避けるために彼ら(引用者注:旧大蔵省)は数十億円の公的資金と超低金利政策によって銀行を救済し、旧来の経済構造を守ろうとした。これが「失われた十年」と呼ばれる長期不況の最大の原因だ。」(P123)と言っているが意味が分からない。
 日本の構造改革に関する部分を読んでも「なぜ銀行の経営破綻したか」という理由が書いていない。引用文前半では、不況が長引いた理由が書いてあるだけで、後半の長期的不況の原因に関する説明になっていない(笑)。
 銀行の経営危機となった理由を少し考えてみるだけでも、(1)バブル崩壊後の不良債権処理を単に先送りしたから、(2)グローバル等経済構造の変化によるもの、(3)不況の長期化によって新たな不良債権の発生が続きいくら不良債権処理を行っても追いつかなかった、など複数の原因が考えられる。私は(3)なのだが、批判する以前に池田氏がどのように考えているか説明がない。
 私には不思議なのは、引用文で超低金利と書いてあるが、日銀という言葉が見あたらないのである。独立性が確保されていない旧日銀法上の日銀は「旧大蔵省の支配下だから」と考えているからだろうか。
 「新書という制約で日本経済に関して詳しく書くことができなかった」という言い訳もあるだろうが、プロなんだからもう少し練った文章を書くべきであろう。人の文章を批判するのに遠慮のない池田氏ならなおさらだ。

 実は構造改革に関した文章で一番呆れたのが、池田氏が小泉政権の不良政権処理政策を肯定的に評価していることだ。この不良政権処理政策の本質は、「不良債権を処理急いでやれ。うまく行かなければ一時国有化するぞ」という銀行に対する脅しである。もちろん政府が、銀行以上に不良債権の実態を知っているはずがない。だからこそ計画経済をはじめとする中央集権的な政策は失敗する、というのが本書の重要なメッセージである。そのメッセージを無視し、小泉政権が行った不良債権政策を支持している池田氏は、一体何を考えてるのだろか?ブログにより積極的に発言するのは自由だが、もう少し時間をかけて自分で書いた文章をもう少し推敲するべきだろう。


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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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