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やっと読み終えたトンデモ本

 
 秋葉原の通り魔事件の時に購入した木村剛『キャピタル・フライト 円が日本を見棄てる』をようやく読み終えた。こんな古い本を読み始めた理由は、竹中氏の『闘う経済学』を読んで、「なぜ木村氏を重用してしまったか」を、この本を読んで考えてみたかったからである。仕事が忙しかったり、夏は寝不足やらで読書が進まず、ここまで遅れてしまった・・・。

 「木村剛の経済学無知は分かっていたが、ここまで低レベルとは思わなかった」というのが正直な感想。キャピタル・フライト(資本逃避)の話をしているのに国際経済学の初歩(経常収支と資本収支の意味や関係)すら分かっていないのだから話にならない。財政赤字の問題にしろ、「なぜ政府の借金を完済しなければならないのか」訳が分からない。木村氏が「国と企業を同一視している勘違い」をしているならば、多くの企業が借金ゼロを目指して経営しているはずがないから、「財政破綻しなければ問題がない。どう財政破綻を回避するかを論じる必要がある」と分かりそうなものだが。

 この本を読んでも「なぜ大手30社問題(そもそも大手30社の不良債権が金融機関にとって大きな問題になるという具体的な説明がない)の不良債権を解消すれば、景気回復につながるか」という論理的な説明はないし、「不良債権は不況の結果であり原因ではない」という根本的は事実すら分かっていない。それで「他のエコノミストは現実を知らない」と主張するのだから、失笑するしかないのだ。
 特に水道の詰まりに関する例え話が爆笑。給水(上水)が詰まるという状況は何年も空き家で錆が詰まる事以外考えられないし、排水管(下水)の詰まり直しは高圧水(10~20MPa(メガパスカル):1平方センチ当たり100Kg~200kgの圧力)を噴射させて油脂等を破壊し、水と共に下流に流すというのが実務なんだけど、それを現実を知らない机上の理論と言われても・・・。高圧洗浄でどうにもならないなら別だが、排水管が詰まっているからすぐに床や壁を壊して排水管を交換しろ」なんて言うオーナーははまずいません(爆)。

 最大の謎は、私レベルの経済学や経済の知識でも明らかにトンデモだと分かるのに、なぜ竹中氏は木村氏の主張を信じてしまったかである。まあ「溺れる者は藁をもつかむ」という心境だったとは思うが・・・。時代遅れの本の書評になったが、「この本の主張は完全に間違っている」という歴史の審判が出ているので、気楽に書ける(笑)。


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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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