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荒井一博『学歴社会の法則』を読む

 
 精読はしてませんが、以前も書いた荒井一博『学歴社会の法則』光文社新書、2007を読み終えました。評価は私の予想以上に良かったです。
 教育経済学お馴染みの「人的資本論」や「シグナル理論」が出てきますが、数式を使ってないので経済学の予備知識がなくても理解できると思います。この本は、「学校選択制とバウチャー制度で何が変わるか」(4章)など具体的な話にも言及しています。

 一番驚いたのが、英語教育の話が多かったことです。著者略歴によると、著者はイリノイ大でPh.D(博士号)を取得し、アメリカやオーストラリアでの教員歴もある。著者は英語を専門でなくても相当の語学力があるはずである。その著者でも「英語は類似話が非常に多く、外国人は微妙な相違は難しくありません」(P150)と、ネイティブ同等の習得は難しいようです。
 その経験から次のように書かれています。

 「すべての日本人が英語力を上げるのでなく、英語の能力あり仕事で英語を使う個人(大卒者の二割ほど)のみを上げる教育をすべきであるというものです。他の大卒者は簡単な日業会話ができ、高校の教科書レベルの英文が読める程度で十分です。英語のできない労働者が多数いてもかまいません。日本の英語教育投資の収益率は非常に低いので、効果のない投資は避けるべきです。」
(原文もゴシック体:P240)

 こういった提言がいかにも経済学者らしい。著者がその他の大卒者に求める能力を私が持っていないことはいうまでもありません(笑)。今や通学であってもFランク大の存在するので、英語が全くできなくても大学に合格し卒業できるが現状です。 

 この本をカバーなしにメイド喫茶で読んでいたら、表紙だけを見たメイドさんが本の内容を勘違いされたようです。決して「勝ち組」とか「負け組」などを通俗的な内容が書かれていないですが・・・。あのタイトルで教育経済学の概説書とは思えないし、そもそも教育経済学という学問が存在することを普通知らないよね(笑)。


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百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
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