FC2ブログ
 
 
 
 
 

新規中小企業向け銀行経営の難しさ

 
 昨日「新銀行東京の赤字処理が今後問題になる」と書いたが、銀行の設立自体が私には良く分からない。
 第1に「なぜわざわざ都が大部分(約84%)を出資して銀行をつくる必要があったのか」という疑問である。それだけの金額があればいくらでも中小企業向けの融資ができたし、民業圧迫と他の金融機関から非難されることもなかったはずである。ウィキペディア(Wikipedia)によると民業圧迫の反発により、全国銀行協会や全国キャッシュサービスに加入してないようだが、一部の金融機関しかATMが使えないのは預金者集めに苦戦しているのだろう(それよりも優良な貸し手に恵まれてないようだが)。
 都とすれば銀行経営がうまくいけば一定量の中小企業向けの融資が維持された上、都にも配当収入があると考えただろうが、中小企業向け融資はそんな甘くありません(笑)。たとえ民間企業が倒産しても出資者が自分で決めた結果ですからまだ納得できます。しかし、都が出資した金額の多くは自らの意思でなく都民から税金として強制徴収されたものなので、そのような銀行に投資した都の責任問題は重大という他ありません。
 第2は「新規金融機関が中小企業向け融資を中心にすることが経営上かなり困難なことである」ことだ。これは以前に書いた日本振興銀行にも共通することだが少し書いてみます。まず銀行が融資したいと思っている優秀(堅実)な中小企業は既存金融機関が手放す訳もなく、貸し倒れリスクが高い企業を相手にせざるをえない。第2に財務諸表などのデーターがあまり信用できない。これは財務担当者の会計スキルが少ない上最近法令やら会計基準の改訂に担当者が追いつけないことが考えられる。また人手不足で分業体制がとれない多くの中小企業は会計専門の仕事だけをやる訳にはいかないのが実状だろう。既存の金融機関で長年の取引があれば、過去の返済状況、預金の履歴から主な顧客や資金状況が推測できる(私が勤めている会社の信用の多くはお得意様によるものが大きい(爆))と考えられるが、新規金融機関にはそれができない。以上のような理由で不良債権が発生する可能性が高くなるので、簡単に収益をあげる訳にはいかないのである。
 5月末か6月上旬には、新銀行東京と日本振興銀行の決算が出るだろう。どのような決算になるか野次馬にとっては楽しみだ。


スポンサーサイト



 
 
 
 
 
 
プロフィール
 

百おやじ

Author:百おやじ
 男性 仕事はあまりできないが多少の資格はある。
 経済・自作PC関連・メイド喫茶等に興味を持ち、趣味で日本大学通信教育部経済学部を卒業したかなりの変わり者。

 
 
 
 
 
 
天気予報
 
 
 
 
 
 
 
コスプレ時計コスタイム
 
 
 
 
 
 
 
カレンダー(月別)
 
03 ≪│2007/04│≫ 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
過去ログ v Co リバース
 

Plug-in byまる。hi

 
 
 
 
 
 
CATEGORY+PC
 
 
 
 
 
 
 
リンク Twitter関連
 
 
 
 
 
 
 
リンク 経済関係
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブログ検索
 
 
 
 
 
 
 
当ブログのバナー